医師紹介

院長 松岡龍彦

2020年の日本における死因の第2位は心疾患となっており、その41%が心不全でした。高齢化に伴い「心不全パンデミック」が到来すると予想されています。
心臓は本来血液を全身に送り込み、送り込んだ血液をくみ上げるポンプの役割を担っています。心不全はそのポンプの機能が何らかの原因で機能不全になったことで引き起こされます。その結果、「息苦しさ・倦怠感・動悸・浮腫み」などが出現し、日常生活が送りにくくなってきます。
心不全の原因として一番多い疾患は虚血性心疾患といわれる、心臓を栄養する冠動脈という重要な血管が動脈硬化により循環不全を起こす狭心症、心筋梗塞といわれる疾患です。
いっぽうで高齢化にともない、心房細動といわれる不整脈による心不全が増加傾向にあります。

私は2002年に医師となり循環器内科医となって以来、多くの心不全患者様の診療に関わってきました。入退院を繰り返す患者様の「生活の質(QOL)」を改善・維持することに努めた診療を行ってきました。
大学院生時代には遺伝子の研究を通じて「心血管疾患は糖脂質をはじめとした代謝の異常とそれに引き続く慢性的な軽度の炎症」が疾患に関与していることを学びました。
フリーランスとして様々な病院・クリニックで診療・経験をさせていただき、循環器内科の域に留まらず様々な疾患を診療させていただきました。
その経験の中で、「心不全パンデミック」に対応するためには栄養学を含めた予防医療の必要性に気がつき糖尿病を含めた栄養代謝疾患に対して集中的に診療をしてきました。
また、大学院時代の先輩医師であるよしだ循環器内科の吉田和弘医師に従事し、心臓病における漢方薬の重要性を教わり診療に大きく幅を持つことができました。

地下鉄の階段を上がるときなどにいつもよりつよく息切れや動悸を感じる、胸が痛くなるような症状はありませんか?また、ご家族のかたに足のむくみや家事の途中で倦怠感を訴えるかたはいらっしゃいませんか?
当クリニックでは心不全の状態を評価する心臓超音波検査に加え、冠動脈をその日に撮影することのできる冠動脈CT検査を備えています。また、治療には管理栄養士を交えて治療をすすめてまいります。
また、仕事などで頻回な来院が難しいかたには診察や検査結果のお知らせをオンライン診療でできるよう努めています。(オンライン診療に関しては現在準備中です)

経歴

  • 2002年 大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業、京都大学医学部附属病院
  • 2003年 兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科
  • 2007年 京都大学大学院医学研究科・医学部 循環器内科学
  • 2012年 関西電力病院循環器内科医長
  • 2015年 フリーランス、松原徳洲会病院循環器内科、糖尿病外来

資格

  • 京都大学医学博士
  • 日本循環器学会認定循環器専門医
  • 日本内科学会認定内科医